本は読め読め

音楽好きの読書と買い物メモ

DeadBase 93: The Annual Edition

DeadBase 93: The Annual Edition Author: John W. Scott, Stu Nixon, Mike Doigushkin (DeadBaseについては、こちらの紹介記事を参照願います) DeadBaseには、3種類のシリーズが存在する。1つ目は"DeadBase XI"としてこのサイトでも紹介したいわゆる通年…

Deadheads: Stories from Fellow Artists, Friends, and Followers of the Grateful Dead

Deadheads: Stories from Fellow Artists, Friends, and Followers of the Grateful Dead Author: Linda Kelly DeadHeadという種族がいる。 その頂点には(あるいは最底辺か?)Grateful Deadを愛するあまり、その人生のすべてをかけ、彼らの活動を追い続け…

Playing In The Band

Playing In The Band Author:David Gans and Simon デヴィッド・ガンスのことが少しだけ苦手だ。 もちろん彼の功労は計り知れない。Grateful Dead Hour(GDH)のホストとして、これまで8百(?)を超える番組を放送してきた(すいません、記憶で書いてます…

The Taper's Compendium - Volume 2

The Taper's Compendium - Volume 2 Author: Michael Goetz, John Dwork もしも「クイズ100人に聞きました」で、「TCシリーズの1から4までで一番好きな書籍はどれか?」という質問が出たなら、果たしてどれが1番になるだろう?(もちろん、そんな質…

The Teddy Bears' Picnic

The Teddy Bears' Picnic Author:Jerry Garcia / David Grisman / Bruce Whatley 今回の記事を書くまで、まったく知りませんでしたが、1900年の初め頃に作られたかなり有名な歌を題材にした絵本です。その後、1940年代に歌詞が書き換えられ、現在のタイトル…

Egypt:Truckin' with The Grateful Dead to

Egypt:Truckin' with The Grateful Dead to Author:Robert Nichols 発行はおそらく1984年。本書は、デッドのローディ(裏方作業人)として、エジプトへ同行した筆者の旅行記です。書籍としては、描写が甘かったり、事実関係が間違えていたりと、いささか…

Searching For the Sound

Searching For the Sound Author: Phil Lesh 資料的な価値を求める人や、トリヴィア的なネタを求める人には、この本は少し読み足りないかもしれません。本書では、フィルが問わず語りのように、訥々と語りかけるような流れで全体が構成されています。彼は自…

The Complete Annotated Grateful Dead Lyrics

The Complete Annotated Grateful Dead Lyrics Author: David Dodd やたらと長いですが、サブタイトルは、「The Collected Lyrics of Robert Hunter and John Barlow, Lyrics to All Original Songs, with Selected Traditional and Cover Songs」です。 グ…

クイーン 果てしなき伝説 ジャッキー ガン

クイーン 果てしなき伝説 ジャッキー ガン いわゆるオフィシャル本。嘘は書いてないけれど、ゴシップよりの話やヤバメの話は当然書かれていないし、噂やデマを正したりするような勢いも無いので、とにかく教科書的な活用しか使い道がない1冊。オフィシャル…

「ロックスターの英語」 アルク英語出版編集部

「ロックスターの英語」 アルク英語出版編集部 付録のMP3ファイルでブライアン・メイの肉声が聴けます。まあそれ以上でも、それ以下でも無いのですが、ブライアン・メイのファンは一応押さえておきましょう。 // リンク

「フレディ・マーキュリーア・ライフ、イン・ヒズ・オウン・ワーズ」 グレッグ・ブルックス

「フレディ・マーキュリーア・ライフ、イン・ヒズ・オウン・ワーズ」 グレッグ・ブルックス 過去のインタビューから、フレディの人生観や音楽観などをさぐった一冊。 非常に惜しいのは、それぞれの発言が、いつ頃の発言なのか?を正しく記述していないため、…

「フレディ・マーキュリー~孤独な道化~」 レスリー・アン・ジョーンズ

「フレディ・マーキュリー~孤独な道化~」 レスリー・アン・ジョーンズ フレディの伝記本としては決定版です。タイトルがまるでゴシップ本のようで、非常に損をしているのですが、内容は間違いないです。 関連する人物への膨大な量のインタビューから、フレ…

「フレディ・マーキュリーと私」 ジム ハットン

「フレディ・マーキュリーと私」 ジム ハットン 評価の分かれる1冊。 フレディの最後の恋人による、2人の出会いからフレディの死までの回想記です。 作者自身にはゴシップ的な考えや、金儲け的な考えは無いのでしょう。読めば分かることですが、非常に我欲…

「大人のロック! 特別編集 永遠のクイーン (日経BPムック)」 日経エンタテインメント!

「大人のロック! 特別編集 永遠のクイーン (日経BPムック)」 日経エンタテインメント! 出してくれることを喜ぶべきか、それとも悲しむべきか。 まあ正直に言えば、70~80年代に独自の取材をしたわけでもない出版社が、この手の「一応、紹介しておくか」的な…

「レッド・スペシャル・メカニズム クイーンと世界をロックさせた手作りギターの物語」 ブライアン・メイ

「レッド・スペシャル・メカニズム クイーンと世界をロックさせた手作りギターの物語」 ブライアン・メイ 数多くの伝説を生み、世界中のギターキッズに衝撃を与えた世界一有名な手作りギター。 英国から(当然英語版)この書籍が出版された時は驚いたけれど…

「クイーン ─ 全曲解説シリーズ」 マーティン パワー

「クイーン ─ 全曲解説シリーズ」 マーティン パワー ファースト・アルバムからポール・ロジャースとの活動までの全ての楽曲を網羅した解説本。 この手の書籍の楽しみ方としては、明らかな埋草、捨て曲についての記述を読んでみて、「うーん、苦しい説明だ」…

「ミュージック・ライフが見たクイーン」

「ミュージック・ライフが見たクイーン」 過去の繁栄期を謳歌した音楽雑誌のアーカイヴシリーズ。この手のものは、各音楽出版社があれこれと出していますね。記事が70~80年代のものなので、記述内容にはあまり資料的な価値はありません。ただ、各社が独自取…

「クイーン全詩集」 山本 安見訳

「クイーン全詩集」 山本 安見 クイーンの歌詞を読んでいて面白いか? と尋ねられると返答に困りますね。よく笑い話として話題になる「バイスクルレース」のように、完全に意味のない歌詞の場合が多いので、読んでいても(別の意味で)「うーん」と感じ入っ…

「クイーン 華麗なる世界」 フィル サトクリフ

「クイーン 華麗なる世界」 フィル サトクリフ 写真を中心とした年代記。以前に洋書で出ていたものの完全な翻訳対応本です。 割りと記述内容は薄いけれど、何よりも写真が貴重なので、まあ持っていて損はないです。 全ページカラーなのに、4000円以内で…

「クイーンの真実」 ピーター・ヒンス

「クイーンの真実」 ピーター・ヒンス クイーンのローディを長年勤めた著者による回想記。今年出た最新のクイーン関連書籍。 関係者の書いた本にありがちな展開で、バンドと関係ない個人的な思い出の記述や述懐が、中盤にゾロゾロと増えてくるのはマイナス点…

ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

その界隈では有名な話のようですが、ベートーヴェンの秘書として仕えていた人物によって、ベートーヴェンにまつわる多くの逸話が捏造された形跡があるようです。 その人物、アントン・フェリックス・シンドラーを主人公として、彼の視点に立って話は進められ…

クイーン・映像作品「ボヘミアン・ラプソディ」に関する考察

はじめに 2018年公開の素晴らしい映画。ただ、わずか2時間の中にフレディ・マーキュリーという稀有なる人物を収めようとしたために、所々で史実と異なる、いわゆる「創作」が盛り込まれているのも事実です。もちろん、あえてそれらのあれこれをあげつらう必…

捨てられないTシャツ (単行本)

現代の奇人。いやすでに偉人の領域に達しつつある都築響一氏の新著。 本書出版の経緯については、都築氏の前書きに詳しいように、メルマガの中の読者投稿向けの1コーナーが順調に肥大化した結果の成果物。 全て匿名で、年齢・性別・職業のみで語られるそれ…

I Am Brian Wilson: The genius behind the Beach Boys (English Edition)

昨今の良質な翻訳本の出版ペースを見るに、これも来年くらいには日本語で読めるのかな?という気がしないでもないけれど、まあファンとしては「生き神様」の最新のお話が読めるとあれば、翻訳を待ってられないですよね。 そういうわけで、読み始めましたが。…

ビンテージ・ギターをビジネスにした男 ノーマン・ハリス自伝

まあ先見の明があったと言えばそれまでだけど、それにしても羨ましい話。読めば読むほどに「ああ、羨ましい」とため息が止まらなくなってしまう。 57年や58年のレスポールが1万ドル以下でやり取りされた時代。日曜日の新聞の「売りたし」の3行広告を頼…

ポール・マッカートニー死亡説大全

「ちょっと待ってよ、いくらなんでもそれで1冊は無理があるでしょ?」と思いつつも、読み始めると、出て来る出て来る、あんな話やこんな話。 一体全体、どうしてあの時代、ビートルズ解散前のドタバタ期に「ポール・マッカートニーは本当は死んでいて、今の…

Queenをキチンと聴きたい人のためのアルバム解説<その4>

A Night at the Opera このアルバムのポイント もはや好きすぎて、何が聴きどころかを説明することすら不可能に思える最高傑作。「オペラ座を褒めすぎだろ?お前ニワカじゃないの?」という意見が出ても構わない。このアルバムがあるかないかで、クイーンと…

Queenをキチンと聴きたい人のためのアルバム解説<その3>

Sheer Heart Attack アルバムの聴きどころ クイーンというバンドのフォーマットが形になったのはこのアルバムから、と考えるとその後のアルバムを整理する際にやりやすいでしょう。もちろん代名詞としての名曲"Killer Queen"が収録されているという点も大き…

星野源 ギタータブをひとまとめ

個人的に書き出しておいたギタータブが溜まってきたので、一旦整理のために一覧に。※イントロのみもチラホラあります。 <What's New>2016/02/11・「歌を歌うときは」「ブランコ」のリンク追加(コード記載のみ)2016/01/31・Strangerアルバムに「ワークソ…

Queenをキチンと聴きたい人のためのアルバム解説<その2>

Queen II このアルバムのポイント。・ギターオーケストラと分厚いコーラスに本格的に取り組み始めたアルバム。・アナログLPではA面にあたる前半部をWhite Sideとし、そこではブライアン・メイの作品が中心に配置されていた。またB面にあたる後半部はBlack Si…