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音楽好きの読書と買い物メモ

Goin' Down The Road : A Grateful Dead Traveling Companion

Goin' Down The Road : A Grateful Dead Traveling Companion

Author: Blair Jackson

発売は92年。
メンバー全員へのインタビューを中心に(何故かブレントのみ未収録、代わりのようにドナ(!)とロバート・ハンターへのインタビューが収録されている)、ニール・キャサディに関する記事(表題「カウボーイ・ニールとは一体何者だったのか」)、デッドのカバーソングの全曲ルーツ解説、お勧めのテープとショーの日時などなど、かなり充実した内容。

いつも思うが、ブレア・ジャクソンの質問は的を得ていて読んでいても楽しい。「そうそう、そういう質問して欲しかった」という箇所に何度も出くわしたのが嬉しい(単に自分と似ているだけ?)。
ただ、どんなにつっこんだ質問をしていても(例えばドナに対して、「バンドを辞めた理由はあなたが音を外しすぎるからとフィルが言っていたが?」、「結果として自分たちから辞めたのか、辞めさせられたのか?」という強烈な質問など)、その質問が芸能記事のような、下世話な感を読み手に与えないのは、ひとえにデッドに対する愛情の深さと、膨大な知識のおかげだろう。まったくもって安心して読んでいられる一冊。