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音楽好きの読書と買い物メモ

Zoom MS-100BT まとめ

発売は2012年11月23日。先行機のMS-50Gの衝撃が強かったことと、機能的に大きな差異がなかったため、今ひとつ話題になりにくかった機種です。半年経過時点の値段などを考えると、なかなか良い機器だと思っていましたが、詳しくは「2013年7月31日のMS-50Gのバージョンアップについて」を参照。


<初期プリセット 設定値 >


購入時(工場出荷状態)のプリセット音源の設定値です(プリセット01~17まで)。
それぞれが何の値かは、各画面の項目を参照して下さい。実機を手元に置いて値を入力すると悩む箇所は無いはずです。バージョンアップ後のMS-50Gでも設定は可能です。
(入力ミスなど、値の相違があるかもしれませんが、その際はご容赦下さい)。


01.RAT Drive2
1)GraphicEQ P1(7,6,1) P2(0,0,0) P3(100)
2)GraphicEQ P1(2,2,6) P2(0,0,0) P3(101)
3)T Scream P1(25,50,101)
4)GraphicEQ P1(2,0,0) P2(-1,1,2) P3(100)
5)TapeEcho P1(481,43,41) P2(9,100,OFF)
6)Stereo Delay P1(165,502,97) P2(55,37,100) P3(100,100,OFF)

02.PercusPhas
1)Comp P1(2,7,103) P2(Slow)
2)Phaser P1(16,8 STG,83)

03.ClearCho
1)RackComp P1(37,8,48) P2(8)
2)SuperCho P1(114,43,53) P2(67,MONO)

04.BS DRIVE
1)OverDrive P1(51,50,90)
2)GraphicEQ P1(4,1,0) P2(0,3,3) P3(100)
3)Early Reflection P1(6,10,11) P2(6,100,OFF)

05.RotaryDRV
1)RotoCloset P1(50,Fast,100) P2(26)
2)FD COMBO P1(58,36,71) P2(49,45,50) P3(54,OFF,COMBO FROMT)
3)ROOM P1(16,6,29) P2(5,100,ON)

06.CoolFuzz
1)ZNR P1(1,EfxIn,100)
2)GreatMuff P1(72,65,100)
3)GraphicEQ P1(4,0,0) P2(1,0,2) P3(100)
4)ROOM P1(9,8,30) P2(39,100,OFF)
5)HD Hall P1(151,41,31) P2(34,49,OFF)

07.CrunchAMP
1)BooSter P1(57,43,150)
2)DELUXE-R P1(61,41,120) P2(50,50,56) P3(50,OFF,COMBO FROMT)
3)GraphicEQ P1(6,0,0) P2(1,2,0) P3(100)
4)ROOM P1(16,6,20) P2(35,100,OFF)

08.St PanDly
1)STEREO DELAY P1(,,100) P2(55,46,100) P3(100,100,ON)
2)AUTOPAN P1(22,L20,106) P2(7,2)

09.PSZ CLEAN
1)ZNR P1(7,GtrIn,100)
2)RackCimp P1(36,6,85) P2(7)
3)FD COMBO P1(10,10,98) P2(58,38,70) P3(69,OFF,COMBO FROMT)
4)Pitch SHFT P1(12,5,11) P2(0,100)
5)SuperCho P1(76,34,49) P2(52,MONO)
6)DELAY P1(500,22,55) P2(10,MONO,100) P3(OFF)

10.It'sMyTalk
1)ZNR P1(6,EfxIn,100)
2)Cry P1(6,8,10) P2(100,146)
3)OverDrive P1(5,50,90)
4)MS 1959 P1(50,30,63) P2(66,60,42) P3(50,MS1959 4X12,LINE)
5)Hall P1(7,5,40) P2(49,100,OFF)


11.GT Pad
1)M Comp P1(21,7,100) P2(3)
2)SlowATTCK P1(34,8,137)
3)Detune P1(15,15,54) P2(10,80)
4)FD COMBO P1(21,24,100) P2(73,42,47) P3(61,FD COMBO 2X12,COMBO FROMT)
5)ZNR P1(14,EfxIn,100)
6)DELAY P1(593,43,69) P2(10,MONO,100) P3(OFF)

12.MAY C
1)ZNR P1(16,GtrIn,100)
2)fCycle P1(8,Sine,100) P2(69,8)
3)T Scream P1(70,50,100)
4)TW ROCK P1(39,55,115) P2(68,50,51) P3(61,OFF,COMBO FRONT)
5)HPS P1(3,C,70) P2(6,100)
6)HPS P1(-4,C,21) P2(6,100)

13.DLY&FLTDLY
1)ZNR P1(5,GtrIn,100)
2)RackComp P1(36,6,81) P2(7)
3)FD COMBO P1(10,10,83) P2(58,38,70) P3(69,OFF,COMBO FROMT)
4)SuperCho P1(76,34,49) P2(52,MONO)
5)FilterDly P1(500,50,88) P2(7,100,8) P3(94,ON)
6)DELAY P1(375,22,55) P2(10,MONO,100) P3(OFF)

14.DigiSlice
1)ZNR P1(6,EfxIn,100)
2)Slicer P1(1,32,100) P2(15,140)
3)OptComp P1(8,56,50)
4)RndmFLTR P1(35,50,5) P2(LPF,4Pole,90) P3(100)
5)DZ DRIVE P1(45,40,72) P2(53,47,51) P3(55,DZ DRIVE 4x12,LINE)

15.RockVin
1)SlowATTCK P1(26,6,100)
2)Z Bottom P1(62,30,50)
3)Rt Closet P1(71,Slow,118) P2(13)
4)ZNR P1(21,EfxIn,100)
5)FilterDly P1(860,25,40) P2(21,77,6) P3(100,OFF)


16.WarpDist
1)Dist 1 P1(81,38,89)
2)GraphicEQ P1(4,3,0) P2(-4,-5,0) P3(100)
3)WarpPhase P1(10,8,100) P2(Go)
4)Delay P1(249,54,38) P2(10,MONO,100) P3(OFF)
5)HD Hall P1(89,68,39) P2(33,58,OFF)

17.DeepSEQ
1)M Comp P1(37,7,102) P2(10)
2)SeqFLTR P1(8,3, ) P2(10,10,100)
3)Slicer P1(8, ,77) P2(43,135)
4)Dist 1 P1(38,64,73)
5)NoiseGate P1(10,100)
6)Room P1(20,6,46) P2(51,100,OFF)


<設定値の公開>


備忘録も兼ねて、適当に作ったメモリーの設定値(パラメータ値)を書いておきます。当たり前ですが、好きな音は人それぞれ。何かの参考にして、改造用の元ネタにでもして下さい。


○Neil
1)ZNR(初期値でOK)
2)COMP P1(5,6,60)ーP2(FAST)
3)The Vibe P1(20,60,50)ーP2(25,CHORS,100)
4)BG THROTTLE P1(10,HIGH,40)ーP2(46,56,ON)
5)TAPE ECHO3 P1(20,50,360)ーP2(50,OFF,OFF)

先日出たBG THROTTLEを使って、Neil Young的な何かを作ろうと思いながら、かなり違ったものが出来てしまったけれど、まあこれはこれで面白いので一応記録しておきます。
TheVibeまでの値は、すぐ下にある「○BIGMuff」の設定と全く同じにしています。TheVibe以降の設定でどれくらい変化するかのテストも兼ねています。


○BIGMuff
1)CentaGold P1<84,80,12>
2)ZNR(初期値でOK)
3)COMP P1<5,6,60>-P2<FAST>
4)TheVibe P1<20,60,50>-P2<25,Chorus,100>
5)GreatMuff P1<0,60,32>
6)Tape Echo P1<600,34,44>-P2<5,100,off>

ゆっくり目の曲で、The Vibeで「グワングワン」いわせながら、その揺れのテンポに合わせて、アルペジオで演奏するための設定値。テンポの変更はThe Vibeを調整してください。
何かを参考にしたはずだけど、参考元を忘れてしまった。ケンタを外して、5と6の間にGEQを入れて、歪ませないやり方も楽しいです。
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○Centa
1)Comp P1<8,6,34>-P2<Slow>
2)CentaGold P1<76,76,14>
3)ZNR (初期値)
4)Tape Echo3 P1<7,44,108>-P2<50,off,on>
5)FD Vibro P1<50,32,40>-P2<54,50,47>-P3<52,FD2X10,LINE>

StompShareで買ったものを組み合わせてみたくて、あれこれ。
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○FD AMP
1)FD Vibro P1<56,30,50>-P2<54,50,47>-P3<40,FD2X10,LINE>
2)ZNR (初期値)
3)Silky Chorus P1<30,100,50>-P2<6,8,27>-P3<50,46,50>

アンプで軽めに歪ませてみたくて。とりあえずコーラスをかましてますが、リバーヴでもフランジャーでも、お好みで。
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○REVERVE
1)COMP P1<7,8,50>-P2<Slow>
2)GEQ P1<-5,3,2>-P2<-4,-3,1>-P3<100>
3)SuperCho P1<50,50,50>-P2<50,MONO>
4)Spring P1<5,5,40>-P2<39,100,on>

内蔵のホールリバーヴが良い感じなのですが、ここではスプリングリバーヴだけで音を作ってみたいなと思って、とりあえずこんな感じ。
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○Acoustic
1)ACOUSTIC P1<33,68,100>
2)OPT COMP P1<3,42,50>
3)GEQ P1<2,0,3>-P2<4,2,3>-P3<100>
4)ENSEMBLE P1<26,36,25>-P2<8,100>
5)HALL REV P1<10,5,30>-P2<49,100,off>

アコースティックを目指したというよりは、クリーントーンでガツンガツン弾けるような音を探していて、辿り着いた設定値。サスティンは無く、ストロークでボワンとした感じになります。テレキャス向きかな。
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○Eo4
1)OverDrive P1<0,38,70>
2)COMP <任意>
3)RackComp P1<30,6,50>-P2<7>
4)SuperChorus P1<50,62,50>-P2<50,MONO>
5)HD HALL P1<20,20,62>-P2<32,70,off>

バラード曲のバッキング用に作ったのだったかな?何故名称が「Eo4」なのかも、もはや忘れてしまった。多分、何か元ネタがあったはずなんだけど。 今、よく見たら、2のCOMPは常時OFFでした。
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○Ukumo
1)ZNR <初期値>
2)NYC Muff P1<25,55,50>
3)Phaser P1<14,4 STG,60>
4)HD HALL P1<50,50,62>-P2<32,70,off>

名前の由来はこれまた忘れた。フワフワした感じのカッティング用に作ったはずだけど、実際には、単音弾きで毛色の変わった感じを出す時に使用。
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Octaver
1)COMP P1<10,6,60>-P2<Slow>
2)Octave P1<80,40,80>-P2<80,0,100>
3)VintageCE P1<2,25,50>-P2<100>

ZOOMのマルチに入っているオクターバーって、ちょっと使いにくいなあと思いつつ、試行錯誤した結果、とりあえず、今はこんな感じの設定。
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2013年7月31日のMS-50Gのバージョンアップについて


MS-50Gの無償バージョンアップが実施され、その結果、アップデート後の50Gと、ノーマルの100BT(初期状態)で、使用可能なエフェクトの差異がなくなりました。
(詳細はこちら http://www.zoom.co.jp/downloads/ms-50g/software/ )

50Gユーザーにすれば、ユーザー思いの太っ腹なメーカー対応ではありますが、100BTとの価格差(定価ベースで4200円の差異)を考えた時に、100BTの優位点が「StompShareでのエフェクタの追加購入(あくまで有料)が出来ること」と、「ステレオインプット」の2点だけとなり、かなりバランスの悪い商品構成となってしまいました。(ステレオ対応のエフェクタ数の少なさを考えれば、もはや同じ価格か、プラス1000円くらいで販売しても良いかも?とまで思います)

ただ、現時点で購入を迷っている人には、50Gの方が確実にお得であることは間違いありません。

50Gユーザーから見れば、かなり良心的な対応ですが、100BTユーザーからすれば、なんだか釈然としない今回の対応。100BTユーザーに対して、何らかの補填措置がとられるのか?、メーカーの対応を今少し、待ちたいところです。
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それにしても、仮にあるとすれば、予想される100BTの救済措置は何かを考えてみましょう。 

(1)100BTには無く、70CDRやG5にだけ入っているエフェクタ・アンプ類の無償追加?
→(しかし、それらのエフェクタは小出しで少しずつStompShareで有料販売されているのが現状で、これを無償で追加するとStompShareの存在価値が今度はおかしくなります。これはやや考えにくいかな)

(2)100BTの定価の改定?
→(既に購入済みユーザーへの返金対応が難しいのでこれも考えにくい)

(3)このまま放置?
→(商品構成がおかしくなり、100BTの存在価値がほとんど無くなるけれど、50Gアップデート時点で、何のアナウンスも無い点を考えれば、これが一番可能性が高い?)

(4)StompShareでの購入ポイント配布
→(数量限定でいくつかを無償で購入出来るようにするとか、一定金額の付与など)

個人的には(4)辺りが無難かと思いますが、過去の他機種のバージョンアップでもG3とB3でずいぶんと対応に差があることや、iOSアプリの制約上、純正ユーザーのみにStompShareでだけ使える金券ポイントを付与するのは難しいと思えること、などを考えると、(3)になるのかな? 

しかし、このまま放置だと、100BTをわざわざ買う人がいなくなるんだけどなあ。
Zoom社って、製品のプロジェクトごとに各自判断でアップデートしているの?と思わされた今回のアップデートですね。関連商品全体を見ている人や部署はどうやら無いのかな?



MS-100BTの今後について、Twitterアカウントに問い合わせをしたところ、上記の回答がオフィシャルよりありました。ただ、ステレオ対応って、発売当時から言ってたけどまだ実現してないように思うし、何よりステレオ機能って、使っている人は少ないと思うのですがねえ。


発売直前の感想(2012年11月頃)


一台であれこれと入れ替え可能なZoom のMS-50G。そのアップデート版のようなMS-100BTが出るようです。発売は2012年11月23日の予定。 基本的には50Gよりもプルインストールのエフェクタが増え、更にBluetooth経由で、iOSを使ってエフェクタの追加が可能ということですね。ぼちぼちと情報を追加していきます。
オフィシャルのマニュアルを見る限り、操作性はMS-50Gと変更なしです。ちょっと驚いたのはUSB用の端子がなくなりましたね。アップデートもBluetooth経由になっています。
まだ発売前ですが、サウンドハウスの販売予価が\12500-。MS-50Gとの差が大体4000円くらいですね。(2012年11月発売前に記す)


MS-50Gの時には各地で出ていたユーザーの評価Blogが今回のMS-100BTでは皆無ですね。これはどうも、製品としてではなく、売り方が失敗だったのではないかな?と思います。
まずはMS-100BTを先に発売し、その後、廉価版としてMS-50Gを出すべきだったのではないでしょうか? あるいは少なくとも、50Gと100BTを同時発売して、ユーザーの懐具合によって、どちらを買うかを選ばせるべきだったかも。そうすれば、新しもの好きの人たちの何割かは、100BTを買ったと思うのですがね。(2012年12月1日記す)


発売後、半年経過時点の感想(2013年4~6月頃)


結局、本格的なレビューは半年近く経っても、見かけないですねえ。まあ基本的には割高なMS-50Gということで、「大(100BT)は小(50G)を兼ねる」状態のため、既に50Gを買った人が購入しちゃうと50Gが完全に不要になるはずです。50Gユーザーからの買い増しはちょっと期待できないですね。でもまあ、価格が落ちてきて1万円を割り込んだら、バックアップ用として2台目のMS-50G代わりに買うのも悪くないかも、と最近思ってます(2013年4月20日記す)。


ヤフオクで新品+送料無料=1万円ジャストで即決出品している業者さんがいたため、購入しました。使用感は当たり前だけど50Gと同じ。アプリのStompShareで初めてエフェクタも買いました。まあまあ面白いです(2013年04月27日記す)。


本日からStomp Shareで、ベース用の各種エフェクタ(Ba Chorus、Ba Detune、Ba Ensmbl、BaFlanger、Ba Octave)が購入可能になりましたね。なるほど50Gと違って、100BTはギター専用では無いということですね。ということは、ベース専用のアンプとかも購入可能になる日は近いということかな。宅録用に60Bの購入をちらりと考えていたので、今回の更新は嬉しいです。(2013年6月29日更新)


おまけ


StompShare関連画像
StompShareでの画像は購買意欲をそそりますね。でも、実際に落とした後の画面表示がトホホなのは、ちょっとギャップが激しくて残念です。



「買ってくれてありがとう」、「いやいや、お前、誰だよ?」というくらい違いますね(笑)。


Zoom 内蔵エフェクタ一覧



2014年02月20日現在


Zoomのマルチエフェクタに内蔵されている、エフェクタの一覧を表にしておきました。こうやって見ると、MS-100BTも悪く無いように思えます。以下、MS-100BTの簡単なポイントを。
(1)各エフェクタがG5とほぼ同等の量が入っています。
(2)空間系については、StompShareで追加購入すれば、G5よりもさらに多くのものが搭載可能です。
(3)G5やG3モデルよりも明らかに少ない部分は、初期導入されているアンプモデルの数。
(4)アンプモデルはStompShareで追加購入すればG5、G3に追いつけますが、そのためには20個弱のアンプモデルの購入が必要なので、3000円分くらい費用が掛かりますね。
※アンプモデルに興味がある人は、新作のG1onを買ったほうが安上がりかも。7~8000円であれこれついて、アンプモデルはすべて内蔵されています。


リンクなど


MS-100BT | ZOOM
オフィシャル


iPhone/iPadでエフェクトを追加可能な機材、MS-100BTの不思議に迫る - 藤本健の“DTMステーション”


Zoom — MS-100BT
海外のサイト。英語だけど、かなり詳しい。


【ZOOM新製品発表会レポート】ZOOM、「MS-100BT」をリリース!(Bluetooth経由によりエフェクトの追加購入も可能なマルチストンプ) | 楽器.me


動画



ZOOM新製品発表会 MS-100BT (ゲストミュージシャン 土屋 浩一)


関連


Zoom MS-50G まとめ - NAVER まとめ